指伝話を使って覚える iOS/iPadOS スイッチコントロール 1-2-3! わかる変わる君編

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説明書スイッチ接続キット

はじめに

スイッチ接続キットの 変わる君 は、単にスイッチとiPadとを接続するだけでなく、さまざまな設定ができる高機能な変換アダプタです。

変わる君は、iPhone/iPadにとっては外部キーボードと同じ扱いで、接続されたスイッチを押すと特定のキーを押したのと同じ信号が伝わる仕組みになっています。

設定は、お使いになるスイッチの数使い方・そして、iPadをどのように使うか、によって変わります。なお、スイッチコントロールを使用する場合は、スイッチコントロールの設定も用途に合わせた設定にする必要があります。


変わる君のボタン入力とパターン入力

マクロ

一般的なスイッチ接続アダプタでは、スイッチが押されると対応したキーの信号がiPhone/iPadに送られます。「スイッチを押すとスペースキーの信号が送られる」というような設定になっています。

変わる君の場合は、専用のユーティリティアプリ(Windows版)を使ってそのキーを自由に変えることができますし、送られる信号を単一のキーの信号だけでなく「1キーの後5秒待ってEnterキー」というような複合操作の信号を送るように設定することも可能です。

変わる君が送り出す信号の内容は、変わる君の マクロ として設定します。

入力方法

変わる君の入力方法、つまり、スイッチの操作の伝え方には、ボタン入力パターン入力があります。変わる君は、この入力方法と設定したマクロとの対応で、iPhone/iPadに送る信号が決まります。

ボタン入力は、「スイッチを押す」操作がそのまま変わる君に対する指示となります。ボタン入力に指定した変わる君のジャックに接続したスイッチを押すと、そのジャックに対応したマクロによって決められた信号がiPhone/iPadに送られます。

パターン入力は、スイッチの入力パターン(押し方)によって、iPhone/iPadに送られる信号を変えることができる設定です。押し方は、短押しと長押しの組み合わせです。例えば、「短押し1回」だと「1キー」、「長押し1回」だと「Enterキー」、「短押し1回して長押し1回」だと「Shift+1キー」というような設定をすることが可能です。

入力パターンは、6つまでの短押し・長押しの128通りの組み合わせが可能で、そのうち64通りまでを登録して使用することが可能です。

マクロと入力方法の組み合わせ

マクロと入力方法の組み合わせによって、変わる君の動作が決まります。その組み合わせ内容は無限です。

同じマクロを使う場合でも、ボタン入力とパターン入力では動作に違いがあります。

例えば「矢印を押して少し待ってから1を押す(指伝話メモリのめくってタップの動作)」というマクロを設定した場合、ボタン入力であればスイッチを押すと同時にそのマクロが実行されます。パターン入力の場合、パターンの判定を終えてからマクロが実行されますので、その分の時間が遅延として感じられます。パターンの判定にかかる時間は設定によって変わります。

どの設定が正しいということはなく、目的に応じた設定が必要ということがポイントです。

無線接続の切り替えとパターン入力

変わる君に USB2BT Plus を接続すると、iPadとスイッチの間をBluetoothで接続することができるようになります。
UBS2BT Plus は、Bluetoothの接続先を3箇所まで設定し、本体にあるボタンで切り替えることができるようになります。
変わる君をパターン入力で接続する場合、入力パターンによって USB2BT Plus の接続先を切り替えることも可能です。
パターン入力の初期設定では、そのためのパターンが設定してあります。

 

指伝話メモリとスイッチ操作

指伝話メモリのカードは、iPhone/iPadに接続した外部キーボードのキー操作でタップすることやページめくりをすることが可能です。

画面に表示されているカードの番号(1から順番)と同じキーを押すと、そのカードをタップしたことになり、左右の矢印キーは、前後のページ送りとなります。

「矢印を押して少し待ってから1を押す」キー操作のマクロは、指伝話メモリでは「ページをめくってタップしカードをタップする(めくってタップ)」となります。

 

指伝話文字盤とスイッチ操作

指伝話文字盤は、スイッチコントロールで使用する場合は、ポイントモードを使うのが一般的です。

他のアプリを使わない場合は、スイッチコントロールを使用せずに、接続したスイッチで直接指伝話文字盤を操作することもできます。その場合は、指伝話文字盤独自のスキャン方法「自動スキャン・半自動スキャン・手動スキャン」を設定画面選択して使用します。

スイッチコントロールを使う場合でも、レシピを使って切り替えることで、指伝話文字盤の独自のスキャン方法と組み合わせて使用することもできます。

 

ボタン・ボタン の設定内容

この設定は、変わる君のジャック1・2ともにボタン設定になっており、対応するマクロの内容は次の通りです。

変わる君のジャックとマクロの対応

ジャック

マクロの内容

1

押している間「1」キーを送信

2

押している間「2」キーを送信

スイッチコントロールを使用しない場合は、ジャック1・2それぞれに接続したスイッチの操作で、「1」「2」キーが送信されます。

この設定に適した使い方

●スイッチコントロールを使う場合

1つまたは2つのスイッチを操作する方に適しています。どちらの設定も長押しの機能を使用することが可能です。

●スイッチコントロールなしで指伝話メモリを使う場合

ジャック1は1枚目のカード、ジャック2は2枚目のカードをタップする動作となります。

●スイッチコントロールなしで指伝話文字盤を使う場合

[スイッチ1つ・自動スキャン]

ジャック1のスイッチが決定の操作となります。

[スイッチ1つ・半自動スキャン]

ジャック1のスイッチがスキャンの開始と決定の操作となります。この場合、読み上げをスイッチですることができません。

[スイッチ2つ・自動スキャン]

ジャック1のスイッチが決定の操作となります。スキャンしていない時のジャック2のスイッチが読み上げの操作となります。

[スイッチ2つ・半自動スキャン]

ジャック1のスイッチがスキャンの開始と決定の操作となります。文字盤が選択されていない状態でのジャック2のスイッチが読み上げの操作となります。

[スイッチ2つ・手動スキャン]

ジャック1のスイッチがスキャンの送りの操作となります。ジャック2のスイッチが選択の操作となります。文字盤が選択されていない状態でのジャック2のスイッチが読み上げの操作となります。

 

めくってタップ・ボタン の設定内容

この設定は、変わる君のジャック1・2ともにボタン設定になっており、対応するマクロの内容は次の通りです。

変わる君のジャックとマクロの対応

ジャック

マクロの内容

1

1回だけ「→」キーを送信し 5ms 待って「1」キーを送信

2

押している間「2」キーを送信

スイッチコントロールを使用しない場合はスイッチの操作で、ジャック1は「→」と「1」キー、ジャック2は「2」キーが送信されます。

この設定に適した使い方

●スイッチコントロールを使う場合

1つまたは2つのスイッチを操作する方に適しています。ジャック1では長押しの機能は使用できませんが、ジャック2では長押しの機能を使用することが可能です。

ジャック1では「→」と「1」の2つのキーが送信されますが、スイッチコントロールのスイッチ登録をする場合には、「→」キーとして認識されます。なお、長押しの操作には対応しません。

実質的に気にならない程度ですが、ジャック1はジャック2よりも若干(10ms程度)の遅延がありますので、スイッチを1つだけ使用する場合は、ジャック2をお使いいただく方が良いです。

●スイッチコントロールなしで指伝話メモリを使う場合

ジャック1はページめくりをした後に1枚目のカードをタップする操作になります。いわゆる「めくってタップ」の操作です。ページが1ページしかないセットの場合は、1枚目のカードのタップとなります。ジャック2は2枚目のカードをタップする動作となります。

●スイッチコントロールなしで指伝話文字盤を使う場合

「ボタン・ボタン」の設定での操作と同じになります。

 

ボタン・パターン の設定内容

この設定は、変わる君のジャック1がボタン設定、ジャック2がパターン設定になっており、対応するマクロの内容は次の通りです。

変わる君のジャックとマクロの対応

ジャック

マクロの内容

1

 押している間「1」キーを送信

2

 マクロの内容

この設定に適した使い方

●スイッチコントロールを使う場合

ジャック1は、1つのスイッチを操作してスイッチコントロールを使用する際に使えます。長押しの機能を使用することが可能です。

ジャック2ではパターン入力に対応させたマクロの内容に応じた動作をします。マクロの内容とパターン入力との割り当ての初期設定は、別表の通りです。

パターンの判定に要する時間があるため、ボタン入力に比べて遅延が発生します。スイッチコントロールの自動ハイライトを使用する場合は、自動ハイライトの時間との兼ね合いに注意して設定してください。

●スイッチコントロールなしで指伝話メモリを使う場合

ジャック1は、1枚目のカードをタップする操作になります。

ジャック2は、パターン入力に対応させたマクロの内容によって動作が変わります。初期設定は別表のようなマクロの割り当てになっています。

その場合、短押し1回~6回は指伝話メモリの1~6枚のカードのタップになります。長押し1回はページめくりとなります。短押し・長押し、回数押しができれば、スイッチコントロールを使わなくても画面遷移をしたりカードを選択する操作ができるように、指伝話メモリでセットを作ることができます。

●スイッチコントロールなしで指伝話文字盤を使う場合

[スイッチ1つ・自動スキャン]

ジャック1のスイッチが決定の操作となります。

[スイッチ1つ・半自動スキャン]

ジャック1のスイッチがスキャンの開始と決定の操作となります。この場合、読み上げをスイッチですることができません。

[スイッチ2つ]

ジャック2のパターンとマクロの設定によって操作と動作が変わります。

 

入力パターンとマクロの対応の初期設定

入力パターン

マクロの内容(送信するキー)

用途

→ (5ms) 1 指伝話メモリでめくってタップ
→ (5ms) 1 指伝話メモリでめくってタップ
1 指伝話メモリで1枚目のカードタップ
短短 2 指伝話メモリで2枚目のカードタップ
短短短 3 指伝話メモリで3枚目のカードタップ
短短短短 4 指伝話メモリで4枚目のカードタップ
短短短短短 5 指伝話メモリで5枚目のカードタップ
短短短短短短 6 指伝話メモリで6枚目のカードタップ
指伝話メモリで次ページ
短長 指伝話メモリで前ページ
短短長 指伝話メモリで次ページ
長短 Ctrl+1 USB2BT Plusの1番目に接続
長短短 Ctrl+2 USB2BT Plusの2番目に接続
長短短短 Ctrl+3 USB2BT Plusの3番目に接続
長長 Command+H ホーム画面
長長長 Command+Tab アプリ切り替え

※注意

USB2BT Plusの接続先切り替えのキーは、USB2BT Plus側での設定です。それに対応した信号をマクロで設定し、そのパターン入力を行うことで、接続先切り替え操作が可能になります。

 

めくってタップについて

「ページをめくってタップ」の操作は、指伝話メモリで使う場合、絵本カードなどでページめくりと読み上げを1つのスイッチで行うことができます。

めくってタップの操作は、iOS/iPadOSのスイッチコントロールでレシピを設定すれば同じことが実現できます(詳しくは「指伝話を使って覚える iOS/iPadOSスイッチコントロール 1-2-3! レシピ編」をご覧ください)。ただしこの方法は、スイッチコントロールを使い、さらにレシピを使う必要があるので、スイッチをiPadに接続してすぐに始められないため、準備に時間がとられてタイミングを逃す可能性があります。

変わる君の設定で、めくってタップを設定してある場合には、スイッチを接続してスイッチを押せばすぐにめくってタップが実現できるので、すぐに絵本を読む操作を始められる点が良いです。

いい笑顔の写真を撮り、その日の出来事を添えて指伝話メモリに登録していく「笑顔日記」をめくってタップのスイッチ操作して見る使い方は、スイッチ操作が初めての方でも必ずといっていいほど使うことができ、スイッチ操作の第一歩を楽しんでいただけることから人気があります。

笑顔日記の作り方については「指伝話メモリ1-2-3! 笑顔日記編」を参考にしてください。

 

めくってタップの操作はマクロですので、これをボタン入力で使うかパターン入力で使うかは設定で決めます。めくってタップの操作を、ボタン入力に割り当てた場合と、パターン入力で短押しに割り当てた場合では、ボタンを押してから反応するまでの速度が違います。

ボタン入力は、操作と同時にマクロが実行されますので反応が速いです。一方、パターン入力の場合、どのパターンが押されたかを確認する時間があり、その分の遅延が発生します。

めくってタップをだけを常に使う場合には、パターン入力ではなくボタン入力にするのが良いですが、パターン入力で使う場合は、他のパターン入力による操作もできますので操作の幅が広がります。

 

パターン入力と指伝話メモリの操作について

パターン入力を使えば、スイッチコントロールを使わず、スイッチを押す回数で指伝話メモリの操作を行うこともできます。

例えば指伝話メモリで図のように1ページに4枚のカードを表示するカードセットを作ります。パターン入力を使えば、スイッチコントロールを使わずに、スイッチを押した回数でタップするカードを変えることができます。

この例では、スイッチを1回押すと「ふむふむ」、2回押すと「いいんじゃない?」、3回押すと「なるほど」、4回押すと「そうだねー」のカードがタップされて、それぞれ音声で伝えます。

 

次の例では、スイッチの長押しでページめくりをし、別な選択肢を表示します。1〜4回の短押しの回数によって、各カードがタップされます。

パターン入力の初期設定では、長押し1回が指伝話メモリの次ページに移動の操作になります。ページをめくりながら選択肢の候補を選び、その中に選びたいものがあれば短押しの回数で選択するという操作ができます。指伝話メモリはカードにセット間の遷移を割り当てることができるので、パターン入力を使って、指伝話メモリで作ったカードセットの中を移動して使うことが可能です。

 

変わる君の設定の書き換えについて

ファームウエアについて

現在の最新のファームウェアは、バージョン 1.0.2i です。

メーカーから提供されているファームウェアはバージョン 1.2.2ですが、メーカーからiOSに特化したファームウェアの提供を受け、弊社出荷分はバージョン 1.0.2i に書き換えて出荷しています。変わる君のユーティリティアプリも対応したバージョンがあります。

iOS/iPadOSに接続して使用する場合、対応したファームウェアに更新した上で設定する必要があります。最新版のファームウェア書き換えツールおよび変わる君の設定変更アプリは、指伝話のホームページ(https://www.yubidenwa.jp/)で公開しています。これらの操作のツールはWindows版しかないため、作業を行うにはWindowsが必要となります。

これら設定の更新作業は、各自行っていただいて構いませんが、ご自身で操作することができない場合、弊社にて設定変更を行います。

弊社からご購入いただいた変わる君の設定変更をご希望の方は、郵便局のレターパックに、返信用のレターパックを同封の上、変わる君本体をお送りください。ご希望の設定をしてご返送致します。

他社でご購入いただいた変わる君の設定変更の場合は、初回のみ事務手数料をご負担いただきます。お申し込みは、 info@yubidenwa.jp までご連絡ください。

 

変わる君のファームウェアアップデート手順

変わる君のファームウェアの更新は、Windows用の専用のツール「HIDBootLoaderPIC32」を使って行います。

1.変わる君のテストボタン1と2を同時に押しながら、PCに接続します。
(接続してから押すのではなく、押しながらPCに接続します。)
ステータスランプが赤と青に交互に点滅します。

2.HIDBootLoaderPIC32 を起動します。

3.Connectボタンを押します。

4.問題なく接続すると Device connected と表示されます。
Load Hex Fileボタンを押します。

5.ファイル選択ダイアログが表示されるので、ファームウェア更新用のファイルを選択します。

6.問題なく読み込まれるとHex file loaded successfullyと表示されます。
Write Hex Fileボタンを押します。

7.問題なく書き込まれると、Verification successfullと表示されます。
Disconnectボタンを押します。

8.DisconnectボタンがConnectボタンに変わります。
Xマークを押し、プログラムを終了します。

 
※ダウンロードしたファイルは、圧縮されたzipの状態ですと、読み込みができませんので、解凍した上で操作を行ってください。

 

変わる君の設定変更手順

変わる君の設定内容の変更は、Windows用の専用のツール「Kawarukun for iPad」を使って行います。

マクロ設定画面

マクロの定義を行う画面です。ここで設定したマクロと、ボタンまたはパターンとを組み合わせて使うことになります。

マクロの実行は3つのパターンがあります。

1)押している間実行
2)1回だけ実行
3)繰り返し実行

キーを送信するためのマクロの書き方には、2種類あります。

1)キープレスだけの定義
2)キープレスし、短いインターバルを入れ、キーリリースする定義 

この組み合わせで、そのマクロが適して使える環境が変わります。スイッチコントロールを使う場合は、「押している間実行」の「キープレスだけの定義」が適しています。パターン入力の場合は、「1回だけ実行」の「キープレスし、短いインターバルを入れ、キーリリースする定義」が適しています。

 入力パターン設定画面

入力パターンとマクロとの対応づけを行う画面です。

ボタン設定画面

ジャック1と2のそれぞれを、ボタン入力またはパターン入力に指定します。

ボタン入力にする場合は、実行するマクロを割り当てます。

パターン入力にする場合は、マクロ実行中に入力操作があった時にどのように処理するか、次の3つから選択します。

1)実行中マクロをキャンセル後、マクロ実行
2)実行中マクロが終了後、マクロ実行
3)マクロ非実行

また、パターン入力の場合は、パターンを認識する時間を設定します。これは例えば、スイッチの短押しを2回続けて行った場合、「1回の短押しが2回」なのか「短押し2回が1回」なのかを見極めるタイミングの設定です。

「時間設定」の値が400msの場合、ボタンが押されていた時間が800ms未満で短押し、800ms以上で長押しと判定されます。ボタンが押されていない時間が800ms経過でパターン入力終了と判断されます。

つまり、1回の入力の完結には最低限800msがかかります。ですので、ボタン入力設定とは異なりスイッチを押したら即時反応をするということではなくなります。パターン入力を使用する場合は、その点を考えてどちらが使いやすいか、また、時間はどのように設定するのが使う方に適しているかを考慮することも大切です。

 

マクロの実行について

 スイッチを押した時の変わる君の動作には、1)ボタン入力、2)パターン入力の2つの入力モードがあります。
 ボタン入力では、接続したスイッチを押した時に、あらかじめ設定しておいたマクロを動かします。押すと同時にマクロが実行されますので、操作にタイムラグがなく快適です。
 パターン入力は、ボタンの押し方(パターン)に応じて実行するマクロを割り当てておく方法です。ボタンの押し方には、短押しと長押しがあります。これを6つまで組み合わせて指定することができます(計126通り)。例えば、短押し1回は数字の1、短押し2回は数字の2、長押し2回で短押し1回は英字のAというように、モールス信号を送るような設定です。

この動画では、スイッチを押すと変わる君が「めくってタップ」を実行します。スイッチコントロールは使用していません。絵本の読み聞かせに最適な設定です。スイッチコントロールを使用した場合、同じ動作をレシピを使って実現することができます。しかし、スイッチコントロールを使用することが時に操作を難しくしてしまうことがあります。介助者の設定準備がわからず使えないでいるといったことがあります。そういう場合には、このように設定した変わる君を使用して、スイッチコントロールなしで操作する方が楽で安心です。

変わる君の設定をカスタマイズする

 通常の設定は、2つのスイッチ接続ジャックに対して、それぞれ「1」キー、「2」キーを割り当てています。この内容を変更したり、1つのキーで複数のアクションを指定したり、1つのスイッチで複数の入力方法を使ったり(パターン入力)するために設定のカスタマイズをすることができます。

 上の映像では、指伝話メモリで絵カードを4枚表示して、スイッチを1〜4回押す回数に応じた絵カードをタップさせるようにしました。スイッチコントロールは使用していません。

変わる君に関するツール

変わる君の設定変更は、Windows上のツールを使って行います。
メーカーから提供の変わる君のツールは、次のリンクからダウンロードしてお使いください。機能設定について仕組みをご理解いただいた上でお使いください。ご自身で設定できない、PCをお持ちでないといった場合は、弊社サポート(info@yubidenwa.jp)までご相談ください。
なお、メーカーのホームページで提供されているバージョンとは異なります。変わる君をiOSで利用するために特化した特別版になります。変わる君のファームウェア1.0.2iとなります。

変わる君の設定アプリ
変わる君設定アプリ for iPad バージョン 1.0.0

ファームウェアのアップデート用
変わる君ファームウェアアップデート用ツール HIDBootLoaderPIC32
変わる君ファームウェア 設定ファイル for iPad 1.0.2i

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