iOS スイッチコントロール 1-2-3!

はじめに

 iPad/iPhoneには、スイッチを使って操作するための機能「スイッチコントロール」が標準でついています。この機能を使うと、画面をタップする代わりに身体の動きでスイッチを使ってiPadやiPhoneを操作することができます。
 この説明書は、いま持っているiPadやiPhoneだけを使って、スイッチコントロールの機能の概要を理解し実習することを目的にしています。スイッチやスイッチ接続アダプタなどの機材がなくても、iPadまたはiPhoneがあれば、スイッチコントロールの体験ができます。

 ALSや筋ジストロフィーなどの神経難病で身体を自由に動かせない方は、画面を自由にタップしたりスワイプすることができません。しかし、わずか2mmくらいの指先の動きを感知するスイッチが市販されていますので、それを使ってiPadを操作することができます。脳性麻痺等で不随意の動きのため画面タップがしづらい方も、スイッチを使ってiPadを操作することができます。
 これまで画面をタップできないからiPad/iPhoneを使うことが無理だと諦めていた人も、あの人には画面タップは無理だと決めつけていた人も、是非スイッチコントロールを体験していただき、できることがたくさんあることを知り、世界を広げて欲しいと思います。

記載について
 iPadとiPhoneは iOS という共通の基本の仕組みで動いていますので、できることはほぼ同じです。この説明書では、iPadを例に説明しますがiPhoneでも同じことができます。ただし、iPhoneにだけできることやiPadだけの機能もあります。例えば電話機能はiPhoneにしかありません。そのような場合は、その旨の記載をしますが、それ以外の場合は、iPadと書いてあってもiPhoneのことでもあると読み替えてください。

iOSについて
 スイッチコントロールの機能が充実したのは iOS 9 からですが、iOS 10, 11と細かい点の改善が続きました。iOS 12でも基本的な流れを踏襲していますが、スイッチコントロールの使い勝手を大きく変える改訂がありました。細かい点の利便性を考えても、最新のiOSを使うのが望ましいです。
 この説明書は、最初にiOS 11をベースにして書き、その後 iOS 12に合わせて改訂をしました。iOS 12で新たに実現された機能についてはその旨記載をしました。
 古いiPadでは、iOS 9までしかインストールができない機種もあります。使える機材を大切に使うことは大事なことですが、スイッチコントロールに関しては最新のiOS 12を使うことをお勧めします。それは必ずしもハイスペックなものを使うことを意味していません。iPad Proでなくても標準のiPadであっても、十分な働きをします。