(2019年4月)


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【はじめに】

 

iPadの文字入力は、画面上に表示されるソフトウェアキーボードを使って行います。

日本語の入力には、ローマ字入力、五十音表での入力があります。また、iPhoneの日本語入力は五十音表ではなくテンキーと呼ばれる方式です。



手書きした文字を読み上げたい!

指伝話プラスを使っている方から「登録したことばを伝えるだけでなく、その場で思いついたことばを音声で伝えたいが、キーボードで文字を打つのはおっくうだから手書きはできないか?」という相談がありました。
指伝話プラス自体にはその機能はありませんが、文字入力のソフトウエアキーボードを手書き入力に対応したものにすることで、ご要望に応えることができました。その方法を説明します。

手書きでメールを送りたい!

失語症で発話が難しく、複雑な機器操作はできないけれど、文字は少し書けるので手書きで家族に連絡が取れる方法を知りたいという相談がありました。
指伝話ボードは、撮影した写真や手書きした内容を簡単にメール送信する機能があり、そのご要望に応えることができました。その方法を説明します。

この手書き入力編の内容は、iOSのアクセシビリティ機能を利用したものではありませんが、アクセシビリティを考えることは、アクセシビリティ機能を使うことだけではありませんので、様々な観点からやりたいことの実現方法を考えている一つの例としてご紹介しています。

 


【手書きした文字を読み上げたい】

iPad標準のソフトウエアキーボードを使うのではなく、手書きで文字を入力するためのアプリ(ソフトウエアキーボード)があります。

mazec – 手書き日本語入力ソフト

AppStoreで mazec で検索してください。有償のアプリ(1,080円/2019年4月時点)として販売されています。
インストールすると、キーボードを使うどのアプリでも、mazecに切り替えて使えるようになります。入力エリアに手書きすれば、候補の文字を表示してくれます。

キーボードの切り替え

ソフトウエアキーボードの切り替えは、キーボードの地球儀マークを長押しして選択します。

長押しせずにタップするだけだと順番に切り替えとなります。

なお、キーボードの追加や削除は、[設定] アプリ > [一般] > [キーボード] > [キーボード] から行います。

手書き入力

mazec では、手書き入力欄に文字を書くと候補を表示するので、目的の文字列がそこにあれば全部を選べばよいので全部の文字を書く必要がありません。

手書きして指伝話プラスの合成音声で伝える

指伝話プラスの新規ことば追加画面を開くと、文字入力ができるようになります。入力した文字を指伝話プラスのことばの編集欄に移して [話す] をタップすると、合成音声で伝えることができます。

 


【手書きでメールを送りたい】

指伝話ボードは、手書きで伝えるためのアプリです。決まったことばであれば毎回手書きするのではなく、あらかじめ登録してあることばを選択することで代わりに書いてくれれば、手書きの手間が減ります。

指伝話ボードには、手書きした内容をそのまま画像としてメールに添付して送る機能があります。メールの送信先アドレスと題名は1箇所指定しておくことができますので、送信時にわざわざ指定する必要がありません。

1)準備

設定画面で、送信先のメールアドレスと題名を登録しておきます。

2)写真の読み込み

操作メニューから [読み込み] を選択し、写真を選択して読み込みます。

写真が読み込まれました。

3)手書き

指またはスタイラスペンで、文字を書き込みます。絵を描いたり、写真の中に印をつけたり文字を書いたりしても良いです。

4)メール送信

操作メニューから [メールで送信] を選択します。

5)メール画面

メール画面が開きます。ボードの内容が画像として添付されます。宛先と題名は設定画面で登録したものが既に入っていますので、[送信] をタップするだけです。

メールが送信されました。