言語聴覚士専用の指伝話メモリ
中〜重程度の失語症患者に対する言語訓練ですぐに使える絵カードセットが、呼称、聴理解、読解の3つの提示方法で準備されています。これら基本語の絵カードに加え、文字をかな表記・ルビ付にした絵カードや、嚥下機能の説明用絵カードなども提供しています。
指伝話メモリ for STから書き出された絵カードセットは、一般の指伝話メモリまたはYMプレーヤーで閲覧した場合、編集はできなくなりますので、言語聴覚士が指定した順番と表示方法で絵カードを使ってもらうことができます。

AppStoreでの一般ダウンロード販売はしていません。
言語聴覚士の方にe-ST契約を締結していただいた上でご提供しています。
詳しくはお問い合わせください。
iPad版
最新バージョン 1.2.1
対応iOS 9〜14
呼称(p:sp)
「これは何ですか?」
1枚の絵カードを提示し、タップすると音声と文字で名称を提示します。
聴理解(sp:p)
「ご飯はどれですか?」
1画面に複数枚の絵カードを提示し、名称を伝え、カードを指で指してもらいます。タップすると音声と文字で名称を提示します。
絵カードを位置を並び替えてもう一度行うようにしたり、同時に表示する絵カードの枚数を変えることができます。
読解(le:p)
画面の真ん中に示された文字に対応する絵カードを、周りの絵カードから選らび指で指してもらいます。タップすると音声と文字で名称を提示します。
指伝話メモリと指伝話メモリ for STとの違い
大きな違いは、指伝話メモリ for STが
○一般販売せずSTのみ(もしくはSTの所属する病院や施設)に提供している。
○機能として、ST専用の絵カードが付属している。
○ST版で専用の絵カードを使用した絵カードセットを書き出した場合には 指伝話メモリでは編集できない。
○専用の絵カードを使用していない場合は、指伝話メモリで編集できるようにするかどうかを指定できる。
という4つの機能があることです。
なお、どちらのアプリで書き出した絵カードセットも、YMプレーヤーに読み込んで使用することができます。
指伝話メモリ for STで提供される絵カードについて
現在、指伝話メモリ for ST で提供されている絵カードセットは、Basic64と呼ばれる基本語64個の絵カードと、それらから作成された、呼称(p:sp)、聴理解(sp:p)、読解(le:p)のセットが60セット入っ ています。失語症中等度~重度を対象して準備されており、若手STの方も失語症訓練の中核である語彙訓練を適切に始めることができます。
また、日本語の表記に関しては、ひらがな、漢字、ルビ付の3種類があります。
Basic64にある単語は、どの方にも馴染みが深く、想起しやすいものを選んでいます。その指標として、単語心像性を収録したNTTデータベース(NTTデータベースシリーズ「日本語の語彙特性」2005)を参考にしています(Basic64の単語は、すべて文字単語心像性が5.7以上であり、その大半は6.0以上です)。
その他、嚥下に関する説明用の画像セット、読み仮名を確認するためのカードセットなどを追加提供しています。今後、動作語や、他の語の絵カードも提供予定です。野菜の写真など一般的な絵カードに使える画像は、随時無償で提供しています。
e-ST契約を単年度契約でお申し込みの場合は、Basic64から作成した絵カード60セットのみを提供し、その後の絵カードの追加は、必要に応じて別途ご購入いただくことになります。
よくある質問と答え
また、YMプレーヤーは絵カードセット閲覧専用のアプリで、受け取る人はiPhoneでもiPadでも使うことができます。言語聴覚士さんが患者さんに課題を渡すとき、患者さんがYMプレーヤーを持っていると便利です。