はじめに

ここでは、次のことを行うことを手順ごとに説明します。

a) 1つのスイッチ、項目モード・自動スキャンモードでの操作
b) 1つのスイッチ、項目モード・自動スキャンモードでの操作(自動タップ)
c) 1つのスイッチ、項目モード・自動スキャンモードでの操作(常にタップ)
d) 1つのスイッチ、ポイントモード・自動スキャンモードでの操作
e) 1つのスイッチ、項目モード・手動スキャンモードを、長押しを用いての操作
f) 2つのスイッチ、項目モード・手動スキャンモードでの操作

【解説】
順番に試していくと、スイッチコントロールの基礎的な使い方を体験することができます。
スイッチコントロールで使用するアプリの操作の説明のために、「YMプレーヤー(有償)」または「YMビューアー(無償)」を使います。絵カードを自分で自由に作成するアプリ「指伝話メモリ」で作成した絵カードを取り込んで使用することができます。他のアプリも使用できますが、説明ではこれを使用します。

ステップ 1

アプリのインストール

【解説】
ここでは「YMプレーヤー」を使って説明します。無料版の「YMビューアー」でも同じ操作ができます。ただし、YMビューアーは日本語の音声を発話しない制限がありますので、説明中で発話する旨が書かれていても声は聞こえませんのでご了承ください。

アプリのダウンロード

1) 以下のリンクをタップし、アプリをインストールします。
 YMプレーヤーはこちら ・ YMビューアーはこちら

2) アプリを起動します。「サンプルセットを作成しますか?」と聞いてくるので「追加する」を選択します。

例題のダウンロード

1) アプリの設定画面を開き、「ホームページから追加」をタップします。
※ネットワークに接続している必要があります。

2) サンプル一覧から「意思伝達」のセットをダウンロードします。
※セットのダウンロードの仕方は、ページ上部に説明へのリンクがありますのでご参照ください。

アプリの設定

アプリの設定画面を開き、以下の設定をします。
・「タイトルバーを隠す」:常に非表示
・ 「ページ送りボタンを表示」:オフ
・ 「表示を繰り返す」:オン
・ 「ページ再表示でカードを戻す」:オン
・ 「起動時の動作」:🍀意思伝達 を選択

【解説】
指伝話メモリで非表示になっているタイトルバーを表示するには、指2本で絵カードをタップするか、指1本で絵カードを下になぞるかします。
詳しくは、はじめての指伝話メモリをご参照ください。
次回のアプリ起動時から、「🍀意思伝達」が自動的に開くようになります。いま設定した段階では既にアプリは起動していますので、ホームからアプリが起動されても自動的に「🍀意思伝達」セットは開きません。このまま試すために、セットの一覧で「🍀意思伝達」をタップして起動しておきます。

ステップ 2

始める前に行う設定

ショートカットを設定

ホームボタンを3回タップするショートカットで、iOSのアクセシビリティ機能のオン・オフを切り替えられます。その設定をします。
1) 設定 > 一般 > アクセシビリティ > ショートカット
 スイッチコントロールにチェックを入れる。
2) 設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール
 「項目をグループ化」をオンにする。
 「大きいカーソルを使用」をオンにする。
 「保持継続時間」をオフにする。
 「繰り返しを無視」をオフにする。

【解説】
慣れてきたら上記の設定を含め、調整してお使いください。ここでの設定値は、説明の手順のためにわかりやすい設定を指定しているだけです。

ステップ 3

スイッチアダプタの接続

アダプタを接続し、iPadにスイッチを接続する

指伝話ぽっち、指伝話スイッチニ、スイッチ有線接続キットなどを使用し、iPad/iPhoneにスイッチを接続します。

接続・設定方法は、それぞれのアダプタの説明書をご確認ください。

ステップ 4

a) 1つのスイッチ、項目モード・自動スキャンモードでの操作

スイッチコントロールの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール で、次のように設定をします。
「ハイライトのスタイル」:自動
「自動ハイライトの時間」:1.25秒
「最初の項目で一時停止」:オン、0.5秒
「繰り返し」:2回
「移動の繰り返し」:オフ
「長押し」:オフ
「タップの動作」:デフォルト
「タップしたあとにフォーカスされる項目」:現在の項目

スイッチの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > スイッチ で、次のように設定をします。
1) 「新しいスイッチを追加…」をタップ
2) 「外部」をタップ
3) 接続した外部スイッチを押す
4) 新しいスイッチに名前をつける(例. スイッチ1)
5) アクションは「項目を選択」を選択する

実行

1) ホームボタンを押し、ホームへ移動
2) ホームボタンをトリプルクリックし、スイッチコントロールを開始
3) カーソルが自動で動くので、YMプレーヤーがある行でスイッチを押す
4) その行の中でカーソルが動くので、YMプレーヤーでスイッチを押す
すると、YMプレーヤーが起動します。

アプリの利用

1) 絵カードが順番に選択される
2) タップしたいところでスイッチを押す
3) ハイライトメニューが表示されるので、「タップ」を含む行が選択されている時にスイッチを押す
4) その行の中でカーソルが動くので、「タップ」が選択されている時にスイッチを押す
すると、選択された絵カードが読み上げられます。
画面下の左右の矢印ボタンで、カードのページ送りができます。

ステップ 5

b) 1つのスイッチ、項目モード・自動スキャンモードでの操作(自動タップ)

スイッチコントロールの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール で、次のように設定をします。
「タップの動作」:自動タップ、0.75秒

アプリの利用

1) 絵カードが順番に選択される
2) タップしたいところでスイッチを押す
3) 選択されたカードが自動的にタップされる
4) ハイライトメニューを表示させるには、自動タップで選択された場所が青くなっている間に再度スイッチを押す
すると、ハイライトメニューが表示される

【解説】
ハイライトや自動タップの間隔を変更することで操作のしやすさが変わります。項目をタップすることが多いのであれば、タップの動作をデフォルトにしている時より操作がし易くなります。短い時間にもう一度タップするのが難しい場合は、次のステップの方法を試してください。

ステップ 6

c) 1つのスイッチ、項目モード・自動スキャンモードでの操作(常にタップ)

スイッチコントロールの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール で、次のように設定をします。
「タップの動作」:常にタップ

アプリの利用

1) 絵カードが順番に選択される
2) タップしたいところでスイッチを押す
3) 選択されたカードが自動的にタップされる
4) ハイライトメニューを表示させるには、画面右下に表示されているハイライトメニューのアイコンが選択されている時にスイッチを押す

【解説】
短い時間にスイッチを2回操作したり、長押しをするのが難しい場合は、「常にタップ」を使うと良いでしょう。

ステップ 7

d) 1つのスイッチ、ポイントモード・自動スキャンモードでの操作

【解説】
項目モードとポイントモードの切り替えは、ハイライトメニューで行います。または、アプリによっては項目モードであってもハイライトするオブジェクトがない画面では自動的にポイントモードに切り替わります。
ずっとポイントモードで使用したい場合は、一旦ポイントモードに設定した後、ハイライトメニューのモード切り替えボタンを非表示にすると良いです。

ポイントモードに切り替える

1) ハイライトメニューを表示
2) 「ポイントモード」を選択
すると、カーソル移動がポイントモードに切り替わります。

アプリの利用

1) グライドカーソルが表示される
2) タップしたいところでスイッチを押す(横の位置を決めるのに2回、縦の位置を決めるのに2回操作する)
3) ハイライトメニューが表示されるので、「タップ」を含む行が選択されている時にスイッチを押す
4) その行の中でカーソルが動くので、「タップ」が選択されている時にスイッチを押す
すると、選択された絵カードが読み上げられます。
画面下の左右の矢印ボタンで、カードのページ送りができます。

【解説】
ポイントモードの場合「常にタップ」は「デフォルト」と同じ動作になります。選択された場所でハイライトメニューを表示させずにタップさせたい場合は、「自動タップ」を選択します。これも試してみてください。

ステップ 8

e) 1つのスイッチ、項目モード・手動スキャンモードを、長押しを用いての操作

【解説】
このステップを始める前に、ポイントモードから項目モードへ戻しておきます。

スイッチコントロールの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール で、次のように設定をします。
「ハイライトのスタイル」:手動
「自動的に非表示」:15秒
「移動の繰り返し」:オフ
「長押し」:オン、0.75秒、ハイライトを一時停止をオン(iOS 11)
「タップの動作」:常にタップ
「タップしたあとにフォーカスされる項目」:現在の項目

スイッチの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > スイッチ で、次のように設定をします。
1) 先に設定してある「スイッチ1」を選択
2) 「デフォルト」のアクションを「次の項目に移動」にする
3) 「長押し」のアクションを「項目を選択」にする

実行

1) ホームボタンを押し、ホームへ移動
2) スイッチを押すと、スイッチコントロールの表示が再開
3) スイッチを押してカーソル移動させ、YMプレーヤーがある行でスイッチを長押し
4) その行の中でスイッチを押してカーソル移動させ、YMプレーヤーでスイッチを長押し
すると、YMプレーヤーが起動します。

アプリの利用

1) スイッチを押すと、絵カードが順番に選択される
2) タップしたいところでスイッチを長押しする
すると、選択された絵カードが読み上げられます。
画面下の左右の矢印ボタンで、カードのページ送りができます。
3) ハイライトメニューを表示させるには、画面右下に表示されているハイライトメニューのアイコンが選択されている時にスイッチを長押し

ステップ 9

f) 2つのスイッチ、項目モード・手動スキャンモードでの操作

スイッチコントロールの設定

スイッチの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > スイッチ で、次のように設定をします。
1) 先に設定してある「スイッチ1」を選択
2) 「デフォルト」のアクションを「次の項目に移動」にする
3) 「長押し」のアクションを「項目を選択」にする

スイッチの設定

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スイッチコントロール > スイッチ で、次のように設定をします。
1) 「新しいスイッチを追加…」をタップ
2) 「外部」をタップ
3) 接続した外部スイッチを押す
4) 新しいスイッチに名前をつける(例. スイッチ2)
5) アクションは「項目を選択」を選択する

実行

1) ホームボタンを押し、ホームへ移動
2) スイッチ1を押すと、スイッチコントロールの表示が再開
3) スイッチ1を押してカーソル移動させ、YMプレーヤーがある行でスイッチ2を押す
4) その行の中でスイッチ1を押してカーソル移動させ、YMプレーヤーでスイッチ2を押す
すると、YMプレーヤーが起動します。

アプリの利用

1) スイッチ1を押すと、絵カードが順番に選択される
2) タップしたいところでスイッチ2を押す
すると、選択された絵カードが読み上げられます。
画面下の左右の矢印ボタンで、カードのページ送りができます。
3) ハイライトメニューを表示させるには、画面右下に表示されているハイライトメニューのアイコンが選択されている時にスイッチ2を押す

まとめ

設定について

ここでは、基本的な操作の違いを試していただきました。
長押しや2度押しができると、操作の方法が広がります。長押しや2度押しはスイッチ自体によってはできないものもあります。スイッチの設置の仕方によってやり易くなったりやり辛くなったりします。
そして、最初にスイッチを試す時は、コンテンツが重要です。なるべく簡単な選択が行えるものから始めて、操作ができることを実感してもらってから、複雑な操作に移っていくとよいと思います。コンテンツ作りには指伝話メモリは最適なアプリです。