指伝話文字盤 販売開始!

 指伝話アプリの新しい仲間 指伝話文字盤 を、2017年2月14日に発売致しました。
 病気や障害で身体を自由に動かすことができず、自分の意思を伝えることが難しい方がいます。目などで合図を送ることができる人は、誰かが手を貸すことで自分の意思を伝えることができます。一般的にこういったケースでは、透明文字盤を使ったり、口文字という手法を使ってコミュニケーションをしますが、これらを上手に使いこなすことを難しいと感じる方は多く、会話を諦めてしまうこともあります。その時に 指伝話文字盤 が役に立ちます。誰もがすぐに簡単に使える仕組みをアプリとして提供することで、これまで困難とされてきた状態でのコミュニケーションに活用して欲しいと願っています。


こんなふうに使います

 介助する人はお話しする人の合図をみながら、iPadを指で操作します。お話しする人は文字盤を見て、まばたきや目の動きなどで介助する方に選択の合図をします。指伝話文字盤は、文字を読み上げるので介助する人は画面を見なくても指2本で操作ができ、お話しする人の合図に集中できます。選んだ文字が画面に残りますから、メモを取る必要もありません。
 相手と直接目を合わせなくてもよいことは、製品企画段階の要望として上がっていました。夫婦や恋人でもないのに見つめ合うのは照れ臭いと思う人もいるようです。:-)

iPadやiPhoneを持たずに操作ができる

 iPadを両手で持って操作するのは、長い時間だと疲れますね。iPhoneですと軽いですが画面が小さい分、画面をお話しする人の顔に近づけがちです。そうなると介助する人は操作がしづらくなります。そんな時には画面タップでなく、iPhone・iPad にBluetoothで接続できるキーボードを使って操作する方法があります。数字キー「1」~「4」までが指伝話文字盤の操作キーに対応していますので、キーを押すことで文字盤の操作ができます。 実質的には文字の候補を選ぶ矢印と、決定をする2つのキーだけで操作が可能です。iPadを机の上に置いたり壁に据え付けた状態でも、介助する人は離れた場所から操作ができるので便利です。


表示方法や操作方法を選べます

スイッチでも使える
 2つのスイッチ操作であれば、快適にお使いいただける仕組みを用意しています。iOSのスイッチコントロールを使わない方法または、使う方法 によって必要になる機器や操作が異なります。ホームページに掲載している説明書「スイッチで使う指伝話文字盤」をご覧ください。
 3.5mmの標準ミニプラグのスイッチ類は、スイッチでも使える 指伝話ぽっち・指伝話スイッチニ などの無線接続の他、有線接続キット などをお使いいただくことで、iPhone・iPadと接続することができます。ピエゾセンサーやポイントタッチなどを使ったワンスイッチ(1つの信号だけ)での操作は次のバージョン対応の「自動スキャン」モードをお使いいただくことで、よりよく使っていただけるよう準備しています。

行き過ぎてしまったら
矢印ボタンを長押しすると、1つ前の行や段に戻ります。

話すボタンを押したら
表示エリアのことばを話すと同時にことばをクリップボードにコピーしますので、他のアプリに移って「ペースト」すると、指伝話文字盤で入力したことばを貼り付けることができます。

消しゴムボタンの使い方
話すボタンを押し声で伝えた後に消しゴムボタンを押すと、表示エリアをクリアします。矢印ボタンで選択している状態で押すと選択が解除されて最初から行や段を選ぶことになります。

間違って消してしまったら
誤って消しゴムボタンで表示エリアをクリアしてしまった時は、もう一度消しゴムボタンを押してください。表示エリアの内容が復活します。

スイッチを使う
iPhone・iPad用に3.5mmミニプラグのスイッチを接続するには、Bluetoothでは、携帯用の指伝話スイッチニ、据え置き用の指伝話ぽっちがあります。有線で接続するには、有線接続キットがあります。詳しくはホームページをご覧ください。

リリースにあたって


高橋宜盟   有限会社オフィス結アジア 代表取締役

2012年2月14日に最初のiPhone用指伝話をリリースして5年が経ちました。当時はまだiPadもありませんでしたが、iPhoneがこれからの新しい携帯電話の主役になる予感がありました。しかし単に電話だけでなく生活の中全般にiPadが浸透してくるとは予想できていませんでした。
 それまでは機器を「使いこなす」ことが目標になっていたものが、使いやすいのは当たり前で、それを使って「何をするか」に焦点が当たるようになりました。機能的には昔のスーパーコンピュータ以上の性能をiPadが持っているのですから、「使いこなす」なんてことは無理です。何をしたいかに対して、それを助けてくれるように使えるのであれば十分だと思います。
 iPhoneやiPadの画面をタップできない人がスイッチ操作で使うための仕掛けや、目の不自由な方が使う方法などのアクセシビリティ機能が iPhone・ iPadの「標準」機能として入っていることは、意外と知られていません。これを特別なこととしてではなく標準機能として組み込んでいることがiOSの素晴らしいところだと私は考えています。
 今回の指伝話文字盤は、身体が動かせない人が自分一人で自由に使えるものとしてではなく、あえて誰かが一緒になって使うことでコミュニケーションができる使い方を想定して発売をしました。伝えることばの内容も重要ですが、ことばを伝える時のコミュニケーションも大事であると思い、もう一度そこを見つめ直してみようと考えました。
 飛行機や新幹線の待合室で、隣に偶然、一人でお話しになれない方がいらしたとします。これまでだったら、こんにちはと言うにしても、どうしたらいいのかな? と考えてしまって会話のないままだったかもしれません。指伝話文字盤があれば、「お、ちょっと話してみよう」とポケットからiPhoneを取り出して話しかけてみる、そんなことが気軽にできるかもしれません。
 話しをすれば、相手に興味を持ち、もっと知りたくなり、誤解や偏見もなくなるでしょう。そしてお互いに尊敬すべき相手だとわかればお互いに思いやりを持って接することができるようになります。指伝話文字盤でコミュニケーションのすべてが解決する訳ではありませんが、このアプリが笑顔のコミュニケーションのきっかけになってくれれば嬉しい、と考えています。
 1997年2月14日がオフィス結アジアの創立記念日です。当時は名刺データベース登録の下請けをしていて、コミュニケーションアプリの仕事をするとは考えてはいませんでしたが名刺も人と人との出会いの道具ですから、この分野にご縁があったのかもしれません。
 「人と人とを笑顔で結ぶ」これがオフィス結のテーマです。これからも指伝話を使って笑顔が広がる仕事を続けて行きたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。

指伝話 Yubidenwa は、日本および他の国々で登録された有限会社オフィス結アジアの登録商標です。Apple、Appleのロゴ、iPhone、iPad は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。記載されたその他の製品名、及び企業名は、各社の商標です。 誌面に記載されている製品の仕様等は、予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。