生きるために食べる? 食べるために生きる? To eat, not to eat. That is not a question!

ワインと食事

 エンジニアとしての私の師匠はフランス人です。フランスで食事する時は必ずワインを1本一緒に飲みました。「生牡蠣を食べる時に白ワインを飲むのは消毒の意味がある」「フランス人が元気で長生きなのは赤ワインのおかげだ」と教えてくれました。「アメリカの会社がフランス人の健康に目をつけて赤ワインを分析し、そのエキスを抽出したタブレットを作ったらしいが、そこがポイントではないことに気づかないのだろうか」と笑っていました。

 この話はまさに食事の本質だと思います。一杯のワインが食事の味を引き立てるだけでなく家族や友人との会話を盛り上げる。楽しい時間を共有するきっかけが赤ワインです。笑顔での食事は消化がいいに違いありません。だから健康に結びつくのでしょう。「あー楽しかった、また頑張ろう!」と思える食事は人生を楽しくします。

祖父と食事

 私の祖父はいつも晩酌をしていました。90歳を過ぎてから住み慣れた愛媛の街を離れ、私の両親と暮らすために神奈川県藤沢市に引っ越してきました。毎食後のリンゴとほんの少しの甘いもの、夕食の時のぬる燗とお刺身が定番でした。口に食事を含んだ時に目を閉じて味わいながら食べているのを見て、何を考えながら食べているのだろうといつも思っていました。食べ物に感謝し、生産者、流通の人、作ってくれた人に感謝をして、いま一緒に食事を楽しんでいることに、じーんと感動していたのではないかと思います。

 その後祖父はケアハウスに移りました。そこの食事は私の母が祖父のために作る料理には到底かなわないけれども、美味しい食事でした。入れ歯が合わなくなってからは刻み食を出してもらっていました。ある日祖父の肉じゃがを見たら、刻んであるけれど人参、ジャガイモ、玉ねぎ、お肉と、ちゃんと分けて盛ってありました。見た目にも美味しそうでした。食事は目でも食べているということを大切にしてくださっていると感じました。

指伝話と食事

 私たちが販売している指伝話はコミュニケーションのためのアプリです。脳梗塞や脳出血の後遺症でことばがうまく出せなくなった方にも使っていただいています。 片麻痺がある方に、片手で字を書いたり食事をする時のスベリ止めシートが欲しいというリクエストをいただき「指伝話+スベラナイト」というすべり止めシートも販売しています。百円ショップのスベリ止めでは紙を置いて文字を書くことができませんが、スベラナイトなら大丈夫!

 お茶碗も滑らないので、ランチョンマットとして使う方も多いです。いつも奥様が押さえてくれてヨーグルトを片手で食べていた方が、一人で食べられるようになったと喜んでくれました。とても薄く、落ち着いた色だから目立たず、「すべり止めを使ってますよ!」と主張をしていないところがいい、と評判です。

 格好良くて誰もが使って便利なもの、それは指伝話アプリを開発した時から大事にしている考え方です。

いただきます と ごちそうさま

 食事の前に「世界が平和でありますように。おじぃちゃんとおばぁちゃんが元気でありますように。」とお祈りすることが習慣になりました。食事をいただけることの幸せを感じます。そうすると食事はさらに美味しくなるし、食事中の会話が弾みます。食べ終わったら「ごちそうさま。ありがとう。美味しかったよー。」って笑顔になります。

 食事は人生そのものだと思います。高級食材ばかりを食べることが幸せではないでしょう。誰かと一緒にその喜びを共有できることができたら、楽しく幸せです。食器も一緒だと思います。小学校の教科書に載っていた「殿様の茶碗」のお話しはいまでも覚えています。器はそれを作ることが目的ではなく、それを使って食事をする人の笑顔が目的。そういう器が最高だと思います。そんな器に出会えて、じーんとしています。

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