はじめに

 変わる君は、iPad/iPhoneをスイッチで操作する時に必要となる、有線タイプのスイッチ接続デバイスです。初めてスイッチコントロールを使うなら、これが一番活用できるデバイスです。
 オフィス結アジアで販売している「スイッチ有線接続キット」は、変わる君を使用しています。
 

変わる君とは?

 株式会社ビット・トレード・ワンの製品で、高い耐久性を持つ工業用フットスイッチや楽器演奏などで使用されている滑らかなフットスイッチなどをパソコンで使用するためのインタフェース変換装置です。3.5mmミニピンジャックを持つスイッチを接続する口を2つ持ち、反対側は標準のUSB(USB 2.0 Type A)接続口になっています。
 ゲームをする人がキーボードで操作する時に、例えば、Ctrl+Fを3回押した後にShiftキーを押しながらDを7回、といったような複雑な操作をスイッチを押すという1つ動作で行うことができるようにと考えられたものです。
 コミュニケーション機器として使うスイッチ類も、同じ3.5mmのピンジャックを使っていますので、変わる君があれば、iPad, mac, Windowsにスイッチを接続して使うことができます。
 弊社では、iPad/iPhoneで使用するために必要な「USB-Lightningカメラアダプタ」をセットし、変わる君の初期設定をiOS用にした上で「スイッチ有線接続キット」として販売しています。

仕組み

 最初に、変わる君に、「マクロ」を設定します。マクロとは、スイッチを押した時に行う動作です。単純にキーボードの1を押したのと同じと設定することもできますし、キーボードのCtrlキーを押しながらaを押して2秒待ってからキーボードのCtrl+xを押す、といったような動作を設定することもできます。
 弊社から出荷するスイッチ有線接続キットの変わる君は、標準でiOSのスイッチコントロールで使用し易い設定を行ってあります。
 マクロの設定・変更は、Windowsのユーティリティアプリとして提供されていますので、Windows PCがあれば自分で設定を変更することも可能です(変わる君の設定変更サービスを弊社で行なっています)。

変わる君とスイッチ

 変わる君本体には、3.5cmミニピンジャックを接続する口が2つあります。テスト用のボタンがついているので、スイッチがなくても操作を確認することができます。
 変わる君本体の電源はUSBバスパワーですので、別途電源ケーブルは不要です。USB-Lightningカメラアダプタには、電源ケーブルをつける場所があります。iPadを充電しながら変わる君を使うことができます。
※USB-Lightningカメラアダプタには、電源ケーブルがつけられないタイプもあります。ご注意ください。

マクロの実行について

 スイッチを押した時の変わる君の動作には、1)ボタン入力、2)パターン入力の2つの入力モードがあります。
 ボタン入力では、接続したスイッチを押した時に、あらかじめ設定しておいたマクロを動かします。押すと同時にマクロが実行されますので、操作にタイムラグがなく快適です。
 パターン入力は、ボタンの押し方(パターン)に応じて実行するマクロを割り当てておく方法です。ボタンの押し方には、短押しと長押しがあります。これを6つまで組み合わせて指定することができます(計126通り)。例えば、短押し1回は数字の1、短押し2回は数字の2、長押し2回で短押し1回は英字のAというように、モールス信号を送るような設定です。

1スイッチでの操作の広がり

 iOSのスイッチコントロールは、長押しの設定を使う場合であっても、短押しと長押しの2種類しか1スイッチでは入力を区別することができませんが、変わる君では1つのスイッチで126種類の入力方法ができることになります。
 iPadのスイッチコントロールは、入力されるキーの種類に応じてアクションを設定することができますので、1つのスイッチで126種類のアクションを設定することができるということになります。全部を使うことはないとしても、これまで1スイッチでは2種類に制限されていた入力方法が増えることで、スイッチ操作に幅がでてきます。
 なお、パターン入力を使用する場合、短押しと長押しの判定を変わる君がするので、その時間(ミリ秒単位ですが)は信号が送信されません。ボタン入力のようにスイッチを押してすぐに信号が伝わらないという違いがありますのでご注意ください。
 入力方法が増えると、スイッチコントロールを使わないで操作できるアプリを使う可能性が広がります。指伝話文字盤や指伝話メモリは、操作にキーが割り当てられているので、スイッチコントロールなしでも操作ができます。